研究課題/領域番号 |
18K06139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
西原 祥子 創価大学, 糖鎖生命システム融合研究所, 教授 (00164575)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖鎖 / マウスES細胞 / シグナル / 胚性幹細胞 / 脂質ラフト / 分化 |
研究成果の概要 |
マウスES細胞は多能性幹細胞であり、分化の引き金が引かれると、エピブラスト、あるいは、原始内胚葉ヘと分化する。一方、シグナル受容体は、細胞膜上で不均一な分布、すなわち脂質ラフトに選択的に局在し、その局在がシグナル伝達に必須なことが、我々を含む研究から明らかにされてきた。 本研究では、マウスES細胞における脂質ラフトを構成する糖脂質に注目し、マウスES細胞における組成とエピブラスト幹細胞への分化による変化を明らかにした。また、この変化を担う糖転移酵素をトータルに制御する新たな機構も見出した。これらの結果から、糖脂質の変化が、未分化性からの脱却と分化の決定に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行の過程で、マウスES細胞の分化における、糖脂質をはじめとする細胞表面の糖鎖構造をトータルに制御する機構が初めて明らかになり、糖脂質を含む糖鎖の変化がES細胞からの分化に統一して関与している可能性が見出された。糖脂質や糖タンパク質上の糖鎖構造が一緒に制御を受けていることを示した例は、これまでになく、学術的な意義も大きい。また、様々な分化細胞をES細胞から作製する再生医療への応用の基盤形成にも寄与する。
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