研究課題/領域番号 |
18K06149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
村山 能宏 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60334249)
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研究分担者 |
坂本 尚昭 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 准教授 (00332338)
粟津 暁紀 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 准教授 (00448234)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNA / インスレーター / ねじれ / 弾性 / エンハンサー遮断活性 / 揺らぎ |
研究成果の概要 |
インスレーターと呼ばれるDNAの特定の塩基配列は、DNAのマクロな変形を調節する役割を担っている可能性がある。ウニで同定されたインスレーター(ArsIns)を含むDNA試料を作製し、1本のDNAを直接ねじる実験を行った結果、「局所的な配列の違いにより、DNAのマクロな変形に違いが生じること」が分かった。さらに、ArsInsの活性測定及びDNAモデルの数値シミュレーションを行った結果、DNAの塩基配列は蛋白質の設計情報や結合情報だけでなく、DNA自身のマクロな構造を調節するための情報を含んでいる可能性があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの場合、DNAの全塩基配列の内、蛋白質の設計情報を担う領域(コード領域)は全体の2%にも満たない。非コード領域に見られる反復配列は個により異なり、疾病の要因となる場合もある。局所的な配列の違いが表現型に及ぼす影響については、蛋白質の結合の有無だけでは説明できないことから、塩基配列に依存したDNAの力学特性に着目した研究が今後さらに加速するのではないかと考えられる。
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