研究課題/領域番号 |
18K06156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
日野 智也 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (40373360)
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研究分担者 |
西澤 知宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (80599077)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イオンチャネル / 膜タンパク質 / X線結晶構造解析 / クライオ電子顕微鏡 / 結晶化 / クライオ電顕 / TRPチャネル |
研究成果の概要 |
TRPチャネルは1つのチャネル分子で侵害刺激物質などの化学的刺激だけでなく、環境温度変化や機械刺激、浸透圧などの物理的刺激にも応答する多刺激受容型の陽イオンチャネルである。本研究では、TRPチャネルの活性制御因子として知られる脂質分子PIP2の温度応答への影響を構造生物学的に明らかにすることを目的に、ヒト由来TRPV3のクライオ電子顕微鏡構造解析や時分割X線結晶構造解析に必要となる微結晶化について研究を行った。その結果、Cryo-EMによる解析では原子モデルの作成に成功し、活性化制御に関わると推測される脂質分子の結合位置を見出した。また、TRPV3の微結晶化作成条件を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温度感知はほとんどの人が日常的に感じる極めて身近な生理現象である。本研究ではその感覚を引き起こす最初の段階を担うタンパク質であるTRPチャネルがどの様にして温度を感じ取るのかを原子レベルで明らかにしようという試みである。今回の結果は、脂質分子がTRPチャネルの活性化制御に重要な役割を果たすことを示唆しており、このタンパク質分子の結晶作成に成功したことも含め、今後分子レベルでの温度感知理解につながることが期待される。
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