研究課題/領域番号 |
18K06191
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43050:ゲノム生物学関連
|
研究機関 | 浜松医科大学 (2020-2021) 名古屋大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
飯島 健太 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 研究技術職員 (20565626)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | LINE-1 / DNA損傷 / がん化 / 発がん / DNA損傷応答 / 細胞老化 / レトロトランスポゾン |
研究成果の概要 |
内在性レトロトランスポゾンの1つであるLINE-1の動きが種々の刺激により活性化されることが報告されているが、その活性化機序、および生物学的な意義は不明である。ゲノム解析技術の進展により、がん細胞で高頻度にLINE-1の新規挿入が検出されることが示され、LINE-1と発がんとの関連が注目されている。本研究では、LINE-1がDNA損傷応答して選択的な領域に転移する可能性を見出した。この分子機構として、DNA損傷に応答してLINE-1タンパク質がDNA損傷応答性転写調節因子に結合し、転写調節因子の標的ゲノム領域に集積することで、転移反応を惹起することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではDNA損傷により誘導される部位特異的なLINE-1転移誘導機構、および選択的な細胞形質変化の可能性を明らかにした。本研究成果は基礎生物学のみにとどまらず、医薬学領域にも広範な影響をもたらす。すなわち、LINE-1の活性化状態により疾患のリスク評価に応用できる可能性、あるいはLINE-1活性の適切な制御を可能とする新規薬剤の開発により、がんをはじめとした疾患の予防・治療が可能となると期待され、本研究によりもたらされる知見は今後の医療・創薬分野における新たな創造的基盤をもたらすものと予想される。
|