研究課題
基盤研究(C)
Elongin BC型ユビキチン結合酵素による細胞分裂、細胞分化の制御メカニズムの解明を目的とした。ZSWIM8は機能未知のユビキチン結合酵素であったが、ZSWIM8結合タンパク質を探索した結果、Cdoを同定した。Cdoは筋分化に必要なタンパク質であることが知られている。本研究結果より、ZSWIM8は筋分化に伴って発現が誘導され、Cdoと結合し、Cdoを阻害することで筋分化を抑制する新規タンパク質であることが示唆された。KLHDC1はセレノシステイン取り込みに失敗した不完全セレノプロテインSを特異的に認識し、ポリユビキチン修飾することを見出した。
Cdoは筋分化に必要なことが既に知られているが、その活性を制御するメカニズムは不明であった。本研究結果は、ZSWIM8がCdoの活性を抑制することを示唆している。ZSWIM8は筋分化誘導に伴って発現が亢進するため、ZSWIM8による筋分化の抑制はネガティブフィードバックループを示唆しており、過剰な筋形成が起きないようにしている可能性がある。KLHDC1ノックダウンはセレノプロテインSの発現量を増加させ、小胞体ストレスを軽減した。したがって、不完全セレノプロテインSも小胞体ストレスを減弱させることが示唆された。
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月刊「細胞」2022年11月号 翻訳制御の最前線
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