研究課題/領域番号 |
18K06215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
加藤 裕教 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (50303847)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | がん / 受容体 / シグナル伝達 / 細胞運動 / エフリン / グルコース / 神経膠芽腫 / 浮遊培養 |
研究成果の概要 |
エフリン受容体(Eph)は、正常な組織においてはリガンドであるephrinと結合 することで、神経軸索ガイダンスや血管の誘導など、発生過程において様々な役割を担う。一方、Eph受容体はがん細胞において高発現している例が報告されており、がん悪性化に関与していることが示唆されている。本研究では、1)EphA3はリガンド非依存的に制御され、浮遊培養条件下での神経膠芽腫細胞の凝集体形成促進に働いていること、2)EphA2は低グルコース状態においてリガンド非依存的に神経膠芽腫細胞の生存維持に関わること、3)EphA3の過剰発現によって細胞の運動性が促進していること、を新たに見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、がん細胞においてのみ特に活性化されているEph受容体シグナルに焦点を絞り、そのシグナル伝達に関わる分子を網羅的に解析していくことで、がんの悪性化を担う新たなシグナル伝達の一端を解明することをめざすとともに、がん細胞の悪性度の違いを分子レベルで明らかにしていくことを目的とする。本研究による成果は、副作用の少ない抗がん剤やがんの悪性度を示す新たな指標の創出に寄与する可能性が考えられる。
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