研究課題/領域番号 |
18K06219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
富樫 英 神戸大学, 医学研究科, 助教 (90415240)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞間接着 / 細胞骨格 / 細胞選別 / 組織形成 |
研究成果の概要 |
接着分子であるネクチンは、同じネクチン間よりも異なるネクチン間の結合力が強い。異なるネクチンを発現している2種類の細胞が出会うと、相互に割込みを繰り返し、モザイクパターンに並ぶ。このとき、割り込みに働く2つの接着面では、従来のモデルに反して、一方の接着面だけに接着分子や細胞骨格が偏って存在するだけではなく、接着面の構造が異なることを明らかにした。また、細胞選別を表現するための新しい数理モデルを確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、細胞間の接着力の違いにもとづく形態形成の素過程のメカニズムの一端が明らかになり、新しい細胞選別モデルを提示することができた。これによって、形態形成メカニズムの理解が進み、細胞が自律的に様々な組織をつくるという生物学の根本原理の解明に貢献できる。また、組織や器官で細胞の配置の異常に伴う様々な疾患の理解にもつながる。本研究で得られた知見をもとに、生体内の組織を構成する多様な細胞間の相互作用に対する理解を深めれば、より複雑な細胞パターンとともに組織構造を自律的に作らせることも容易になるだろう。
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