研究課題/領域番号 |
18K06227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
斉藤 康二 北里大学, 理学部, 講師 (70556901)
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研究分担者 |
太田 安隆 北里大学, 理学部, 教授 (90192517)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎ポドサイト / 突起構造 / 細胞骨格 / Rho small GTPase / ポドサイト細胞株 / ポドサイト / Rac / FilGAP / PAK / cAMPシグナル / Epac / PI3K/PIP3 / cAMP / Rap1 / PIP3 / ROCK / 腎糸球体上皮細胞 / アクチン細胞骨格 |
研究成果の概要 |
腎臓の濾過機能を担う重要な細胞である腎糸球体上皮細胞(ポドサイト)は、アクチン細胞骨格によって支えられる高度に発達した濾過に必須の突起構造をもつ。本研究では、生体に近い突起構造の形成を誘導できるポドサイト細胞株を用いた生体外(in vitro)実験により、ポドサイトの突起形成に重要な役割を果たす分子として、アクチン細胞骨格を制御するRho small GTPase Rac1の不活化因子(GAP)であるFilGAPを同定した。最終的に、FilGAPによるRac1及びその標的分子(エフェクター)であるPAK1の活性抑制が、ポドサイトの突起形成に重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポドサイトの突起消失を特徴とするポドサイト障害では、大量の蛋白尿を呈する腎疾患が生じる。ポドサイト障害を要因とする進行性の腎疾患は、最終的に腎不全に至るケースもあり、医学的観点からその発症に関わる分子機構の解明が望まれている。本研究ではin vitro実験による解析から、ポドサイトの突起形成に関わる分子の一つとして、Rac1 GAPであるFilGAPを同定した。本研究で得られたポドサイトの突起形成に関わる分子機構の知見は、今後の生体を用いた解析(遺伝子欠損マウスなど)に活かされ、最終的に、ポドサイト障害(突起消失)を通じた腎疾患発症の作用機序の解明につながると期待できる。
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