研究課題/領域番号 |
18K06235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
木村 誠 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (00290891)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 核輸送 / importin / 細胞分化 / 核-細胞質間蛋白質輸送 |
研究成果の概要 |
分化誘導が可能な種々の培養細胞で、importinα/βファミリー輸送因子の発現量を免疫ブロット法により解析し、顕著な発現変動が見られた単球由来THP-1細胞のマクロファージ様細胞への分化過程のプロテオミクス解析を行った。分化前後の総/核蛋白質の定量質量分析の結果、分化後の核内では蛋白質分解に関与する蛋白質が増加し、DNA 合成や染色体構築に関わる蛋白質は減少していた。この過程で発現上昇するimportinα5をsiRNA導入により発現抑制したTHP-1細胞の分化前後の総/核蛋白質を同様に定量し、この過程でimportinβ/importinα5により核内輸送される蛋白質の候補を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核輸送の研究分野では、importinα/βファミリー輸送因子の発現特異性の観察例と輸送因子特異的基質の同定数の著しい増加を受け、核輸送システムの構成変化を介した核内蛋白質成分の調節による細胞制御機構の重要性が認識され始めた。本研究は、特定の細胞分化過程での輸送因子の発現変動解析と核蛋白質のプロテオミクス解析を合わせて行い、また、その核蛋白質成分変化への一つの輸送因子の寄与を解析した点に新規性をもち、今後発展が予想される輸送調節による細胞制御機構の網羅的解析の先行例となることが期待される。
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