研究課題/領域番号 |
18K06238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
小林 昇平 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所フロンティア創造総合研究室, 研究マネージャー (40425765)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 核膜 / 核膜形成 / 人工ビーズ / 核膜孔複合体 / importin-beta / BAF / Live-CLEM / 再構成 / 構成的アプローチ / Ran変異体 / ビーズ |
研究成果の概要 |
本研究は、ヒト体細胞における核膜形成機構の理解を目指すものである。このため、生細胞内に導入した生体分子結合ビーズを用いて、その周囲に核膜孔複合体(NPC)を有する核膜様構造を形成させる条件の探索を行った。免疫染色法及びLive-CLEM法による解析の結果、importin-beta等を結合させたビーズの周囲にNPCの構成因子を含む膜構造が形成されていることを見出した。一方、BAF結合ビーズの場合には、LEMドメイン核膜タンパクは見られたものの、NPCは見られなかった。以上の結果は、核膜形成において、NPCとLEMドメイン核膜タンパク質が互いに独立した経路で集積することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来までカエル卵抽出液を用いた方法でしか実現困難であった核膜孔を有する核膜構造の人工形成を、生きたままのヒト培養細胞の中で実現した。このことは、より生細胞内環境に近い条件下での核膜形成機構の解析を可能とするため、細胞核研究分野の進展に大きく貢献すると思われる。また、本研究成果は、核膜形成以外の細胞内現象の構成的アプローチでの解析技術としての発展も期待されるため、多くの研究分野に大きなインパクトを与え得るものと考えている。
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