研究課題/領域番号 |
18K06248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
篠村 多摩之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70206118)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 軟骨 / 再生 / 転写制御 / II型コラーゲン / アグリカン / 転写因子 / エンハンサー / 軟骨細胞 / エピゲノム修飾 |
研究成果の概要 |
変形性関節症などで見られる軟骨組織の破壊を修復するには、II型コラーゲンとアグリカンを主成分とする軟骨基質の産生を促進させることが必須の要件である。そこで本研究では、II型コラーゲン遺伝子の発現制御機構を明らかにすることを目的として研究を進めた。その結果、この遺伝子の発現は複数のエンハンサーによって調節されていること、またそれぞれのエンハンサーの働きはエピゲノム修飾によって調節されていることを突き止めた。更に、それぞれのエンハンサー(あるいはプロモーター)に特異的に結合する転写因子として、ARID5B、KLF4、および SHOX2を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軟骨基質の発現制御機構を理解することは、軟骨組織の修復再生を制御する上で、非常に重要な課題である。軟骨基質の主要成分であるII型コラーゲンおよびアグリカンの発現制御については、既にSOX9 が深く関わっていることは解っているが、その一方で SOX9 が発現している膵臓等の組織ではII型コラーゲンやアグリカンの発現は全く認められない。したがって、軟骨基質の発現に必要な条件を明らかにすることは、軟骨組織の修復再生に向けた新たな治療法を開発する上で非常に重要な課題である。本研究を通し、II型コラーゲンの発現制御機構について新たな側面が明らかになったことは、学術的にも社会的にも大きな意義を持っている。
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