研究課題/領域番号 |
18K06255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
稲木 美紀子 大阪大学, 理学研究科, 講師 (10747679)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞キラリティ / 左右非対称性 / 器官形成 / アクチン細胞骨格 / 細胞スライド / 細胞移動 |
研究成果の概要 |
多くの生物は、外形、内臓や脳などに左右非対称な形態や機能をもち、左右非対称性の形成は生物の正常発生に必須である。申請者は、ショウジョウバエ胚の後腸をモデル系として生体内で細胞キラリティ(細胞の左右非対称性)が内臓器官の左右非対称な形態を誘導する仕組みを研究してきた。これまで、細胞キラリティが、左右非対称な「細胞スライド」と名付けた細胞のキラルな変形により、左右非対称な内臓捻転を引き起こすことを示してきた。本研究では、RNA干渉スクリーニング、ex vivo組織培養、超解像度ライブイメージングにより、細胞キラリティおよび細胞スライドを誘発する力学的機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞キラリティは、近年、様々な脊椎動物由来の培養細胞でも発見され、キラルな動態へのアクチン細胞骨格系の関与が示唆されている。しかし、本研究で明らかにしようとしている、細胞キラリティの形成機構やそれにより誘導される組織変形の機構については、ほとんどわかっていない。本研究において、細胞キラリティが形成され、組織変形を誘導する機構を明らかにすることで、この分野の発展を世界的にリードできる。本研究により、新たな組織変形の機構が明らかになり、臓器の再生などへの応用が期待できる。
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