研究課題/領域番号 |
18K06268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
小柴 和子 東洋大学, 生命科学部, 教授 (30467005)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 動脈球 / エラスチン / 心筋 / 平滑筋 / 心臓流出路 / 心臓進化 |
研究成果の概要 |
多くの脊椎動物の心臓流出路が心筋から構成されているのに対し、ゼブラフィッシュなどの真骨魚類はエラスチンに富んだ平滑筋からなる心臓流出路(動脈球)を有する。これまでの研究から動脈球の獲得にはトロポエラスチン遺伝子の重複と新規機能の獲得が重要であることが分かってきた。本研究では、エラスチン重合に関与するltbpやファイブリンに着目し、ゼブラフィッシュの心臓発生における発現パターンを詳細に観察するとともに、トロポエラスチン遺伝子も含めこれら遺伝子が動脈球に発現する制御機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エラスチンは脊椎動物にのみ存在する細胞外基質で、哺乳類では皮膚や肺、動脈に存在し、マウスでエラスチン遺伝子をノックアウトすると血管平滑筋が異常増殖し血管が閉塞する。一方、真骨魚類は2種類のエラスチン遺伝子(elna、elnb)を有し、このうち動脈球に発現するelnbを機能阻害すると動脈球に異所的に心筋が分化するという心筋・平滑筋分化制御に関連した機能を示す。動脈球エラスチンの特殊性や発現制御メカニズムを解明することは、進化学的、発生学的に意味があるだけでなく、エラスチンの生体材料としての新規利用法につながる。
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