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アクロソーム中心に発現する新規糖鎖分解酵素による糖鎖修飾の生物学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K06271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

佐藤 隆  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (90371046)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード糖鎖分解酵素 / 精子発生 / アクロソーム / 糖鎖リモデリング / 雄性不妊 / 糖質分解酵素 / 精子形成 / 生殖
研究成果の概要

円形精子細胞から伸張精子細胞への分化過程は、精子形成の中でも最も劇的な形態的機能的変化を伴う。我々は、その過程で形成される精子特異的なオルガネラであるアクロソームの中心に存在する糖鎖分解酵素Glb1lが精子機能に必須であることを明らかにした。In vitro およびin vivoの解析からGlb1lはO結合型糖鎖を分解する酵素活性を有していた。Glb1l遺伝子を欠損したマウスの精子は、外見上は正常であったが、卵子細胞の透明帯を通過できないために不妊となった。Glb1lによる糖鎖リモデリングがアクロソーム内部の酵素群の機能制御に関連している可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖鎖は様々な生命現象に関連しているが、リソソーム分解以外で糖鎖分解酵素が生体機能の制御に関わっているという報告は多くなかった。今回、精子形成過程において分解酵素Glb1lによる糖鎖リモデリングが、精子機能に必須であることが明らかとなった。今後、基質となる糖鎖、糖タンパク質が同定され、分子メカニズムが明らかになれば、糖鎖生物学及び生殖発生学におけるインパクトは大きいと考える。近年、生殖医療の分野では、不妊の原因の半数は精子の機能異常に起因すると言われている。ヒトにおけるGLB1Lの活性低下と受性能を解析することにより、雄性不妊症スクリーニング法及び、治療法の開発につながる可能性も期待できる。

報告書

(1件)
  • 2020 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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