研究課題/領域番号 |
18K06276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
西山 佳孝 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (30281588)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 光合成 / 強光 / ストレス / タンパク質合成 / 順化 / 環境応答 / タンパク質 / 遺伝子 / 環境 |
研究成果の概要 |
光合成微生物シアノバクテリアが強光環境に順化するとき、タンパク質合成系の構成成分である翻訳因子EF-Tuの存在量が増えることを見出した。EF-Tu量の増大によって、強光下でタンパク質合成が酸化傷害から保護され、その結果として光化学系IIの修復能力が高まり、光化学系IIの強光耐性が増大することが示唆された。また、植物シロイヌナズナでも強光順化によって葉緑体EF-Gが発現誘導されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光合成微生物シアノバクテリアの強光適応に翻訳因子EF-Tuの量的増大が重要な働きを担っていることを見出した。この現象は、光合成生物の強光順化機構でこれまでに報告されていない新たな発見である。また、EF-Tuは酸化損傷を受けやすいタンパク質であることが研究代表者らによって明らかにされており、強光下では酸化標的タンパク質の存在量を増やしてストレス障害を回避するという光合成生物の生存戦略が初めて示唆された。
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