研究課題/領域番号 |
18K06297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
町田 千代子 中部大学, 応用生物学部, 特任教授 (70314060)
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研究分担者 |
高橋 広夫 金沢大学, 薬学系, 准教授 (30454367)
町田 泰則 名古屋大学, 理学研究科, 名誉教授 (80175596)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / 葉の発生分化 / AS2 / DNAメチル化 / エピジェネテック制御 / AS2ボディ / AS2/LOBドメイン / 核小体 / エピジェネティック制御 / 核内ボディ |
研究成果の概要 |
シロイヌナズナのAS1とAS2は葉の向背軸極性確立の鍵因子である。AS1-AS2は、背軸化因子ETT/ARF3の転写を直接抑制することにより向軸側細胞の分化を誘導する。さらに、AS1-AS2と核小体タンパク質が協調的に作用して、背軸側遺伝子を抑制するが、その分子機構は未解明であった。本研究ではAS2のAS2/LOB ドメインが、ETT/ARF3のエキソン1のCGCCGC配列との相互作用に必要である事、核小体局在タンパク質がAS2の核小体周縁部への局在性とETT/ARF3のDNAメチル化レベルの維持に関わることが明らかになった。発生分化における核小体のエピジェネティック制御の役割が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、核小体の生物学的な新規機能を解明する点である。AS1-AS2及び協調的に働く因子に関する最近の我々の研究により、核小体の葉形成における重要性が示唆された。一般的には、核小体はリボソーム構築の場であることがわかっているが、近年動物の初期発生や細胞のガン化などにも関わることが示唆されている。しかし、これらの生命現象における核小体の分子的機能については未解明である。AS2 は植物固有のAS2/LOBファミリーのメンバーであることから、本研究では核小体におけるエピジェネティックな新しい仕組みが解明される。葉は植物の主要な光合成器官であり、地球上の生命体維持の根幹に関わる研究である。
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