研究課題/領域番号 |
18K06304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
栗原 志夫 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 上級研究員 (60455342)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 光応答 / 翻訳効率 / 翻訳開始点 / シロイヌナズナ / 転写開始点 / リボソームプロファイリング / 翻訳変化 / リボソーム |
研究成果の概要 |
植物は発芽後、光を受容することで遺伝子発現プロファイルを劇的に変化させる。青色光は発芽後の胚軸伸長を制御する重要な光である。本研究では、シロイヌナズナ幼苗を暗所から青色光へ露光させた時に起こる翻訳効率と翻訳開始点の変化をゲノムワイドに明らかにすることを目的とした。そのために、翻訳を調べる方法であるリボソームプロファイリング解析を行った。その結果、3万5千個を超える翻訳されるORFを同定し、それらのうち約18%の翻訳効率が青色光への露光によって有意に変化することがわかった。さらに、転写開始点依存的に翻訳開始点が変化すると考えられる複数の遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの学術研究においては、mRNAの蓄積の高低が遺伝子の発現量の指標として用いられることが多かった。本研究は、遺伝子発現を単にmRNAの量ではなく、翻訳に向けたmRNAの質という概念を加えて発展的に探るものである。したがって、本研究で得られる成果は、これからの遺伝子発現から生命現象を理解する研究全体に対して一石を投じるものとなるはずである。また本研究は、植物の環境応答に応じた遺伝子発現の調節機構の新たな一面を明らかにするものでもある。
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