研究課題/領域番号 |
18K06318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
蓮沼 至 東邦大学, 理学部, 准教授 (40434261)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アルギニンバソトシン / アルギニンバソトシン受容体 / 求愛行動 / プロラクチン / アンドロゲン / アカハライモリ / 下垂体 / 視索前野 |
研究成果の概要 |
雄アカハライモリは繁殖期に雌に対して特徴的な求愛行動を示す。この求愛行動は、プロラクチンとアンドロゲンがアルギニンバソトシンニューロンを介して制御されることが示唆されていたが、本研究により、アンドロゲンは間脳視索前野でAVT前駆体遺伝子発現を高める効果があることが明らかとなった。また、AVTがイモリ脳内のどのAVT受容体サブタイプを介して求愛行動を制御するかを明らかにするべく、哺乳類アルギニンバソプレシン受容体のアンタゴニストおよびアゴニストのイモリAVT受容体サブタイプへの効果を検証し、ある一つのアゴニストが求愛行動に関わる受容体の特定に貢献する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はアカハライモリの雄の求愛行動をモデルとして、その行動発現のホルモン制御のメカニズムの解明につながる成果をあげている。アルギニンバソプレシン(AVP)/アルギニンバソトシン(AVT)の中枢神経系への作用メカニズムについて進化的側面からも学術的意義がある。また、AVPは哺乳類の社会行動制御に関わるホルモンとしても注目されており、本成果は脊椎動物のうち両生類における一つのモデルとしてAVP/AVTの社会行動制御への考察に対し貢献できる可能性がある。
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