研究課題/領域番号 |
18K06335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
谷村 禎一 名古屋大学, 理学研究科, 招へい教員 (20142010)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 摂食行動 / 味覚受容 / 探索行動 / 位置情報 / 光遺伝学 / 糖受容 / 行動遺伝 / 行動遺伝学 / 本能行動 / ナビゲーション / 味覚 / 神経回路 / 経路積分 |
研究成果の概要 |
昆虫の位置情報認識行動の神経機構を理解するために、ショウジョウバエの糖探索行動を制御する神経回路の同定を目標とした。Gal4/UAS法を用いて、脳内の特定のニューロン群の神経興奮を光学遺伝的に遮断させ、糖探索行動への影響を調べた。神経活動を不活性化できるUAS-NpHR(Halorhodopsin)を用いた。糖があった原点の場所から一定の距離を離れて停止している時点で光刺激を与えて、その後、原点に戻ることができるかを種々のGal4系統を用いて検討した。その結果、原点への復帰かできなくなる系統を選び出すことにより、脳内の中心体の神経経路が探索行動に関わっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ショウジョウバエの糖探索行動において、ハエが自己の位置座標を脳内の神経回路によって認識し行動を制御していることを私たちの研究が明らかにしてきた。それが脳内のどのような神経回路によっていることかを知るために本研究を行い、中心体の関与を解明した。これはこれまで他の昆虫のナビゲーションの研究からも示されてきたことでる。ショウジョウバエでは、神経回路網が解明されているので、今後の研究によって、その細胞レベルでのメカニズムの解明ができると期待される。このような昆虫のナビゲーション機構の解明はロボティクスに応用できる知見になりうる。
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