研究課題/領域番号 |
18K06342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
関 洋一 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (30634472)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 色覚 / ショウジョウバエ / パッチクランプ / 電気生理 / 反対色性 / 色識別 / 光受容体 / 脳 / 神経行動学 |
研究成果の概要 |
本研究では、脊椎動物とも多くの機能構造的共通性を持つショウジョウバエの視覚系を用い、色覚生成機構の神経基盤の解明を目指した。電気生理学的手法を用い、高次視覚ニューロンの波長応答特性に関する最初の報告を行った。多くのニューロンは広帯域の波長の光に興奮性の応答を示し、全体の応答パターンを解析すると紫外領域と中波長領域の波長の分離が確認された。また、色識別の行動実験系を確立し、光の波長および明るさの識別における各光受容体の寄与について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年モデル生物であるショウジョウバエを用いた神経科学的研究が急速に進展しており、様々な脳の機能が神経回路との対応で明らかになっている。これらの研究は、生物が持つ感覚のしくみの理解やヒトなどの哺乳類の複雑な脳の理解にも大きく貢献する。 多くの生物が色覚を持つが、脳内における光の波長や明るさの情報が処理されるしくみは未解明な部分が多い。本研究では、高次視覚神経の光応答の計測や色識別の行動解析により、ショウジョウバエをモデルに色覚のしくみを理解するための基盤となるいくつかの重要な情報を提供した。
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