研究課題/領域番号 |
18K06350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45010:遺伝学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
阿保 達彦 岡山大学, 自然科学学域, 教授 (90303601)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リボソームレスキュー / 翻訳 / オルガネラ / 葉緑体 / ArfB / バクテリア / リボソーム |
研究成果の概要 |
大腸菌のリボソームレスキュー因子ArfBのホモログをシロイヌナズナ,ゼニゴケ葉緑体に見出し,AtArfB,MpARFBと命名した。両者は大腸菌翻訳系でリボソームレスキュー活性を示し,また,植物細胞内では葉緑体に局在した。AtArfBを欠損するシロイヌナズナは葉のサイズが少し小さくなるものの,それ以外に特に顕著な表現型を示さなかったのに対し,MpARFBを欠損するゼニゴケが生殖器形成不全の表現型を示す予備的結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リボソームレスキューが健全な翻訳系維持に必須であることが最近示されている。オルガネラ,すなわち葉緑体やミトコンドリアの翻訳系は原核細胞の翻訳系に類似しており,そこに大腸菌のリボソームレスキュー因子ArfBのホモログが見出されたことは,リボソームレスキューが生物種を超えて重要な役割を果たすことを示唆する。さらに,本研究は,光合成の場である葉緑体の健全性の維持機構の解明を通して,CO2削減,持続的成長の維持に重要な役割を果たすものと期待できる。
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