研究課題/領域番号 |
18K06356
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45010:遺伝学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
鏡 雅代 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 室長 (70399484)
|
研究分担者 |
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | インプリンティング / miRNA / 14番染色体 / 肝芽腫 / 胎盤 / 14q32 / マイクロRNA |
研究成果の概要 |
正常肝組織および14症例の肝芽腫組織を用いた発現解析、メチル化解析、染色体構造解析を行った。9症例の腫瘍組織でDLK1, MEG3の著しい発現増加を認めた。過剰発現していたMEG3遺伝子のプロモーター領域のメチル化解析は正常メチル化もしくは過剰メチル化を示した。14番染色体における構造異常症例は同定されなかった。 14q32.2インプリンティング領域内のmiRNAs KOモデルマウスを作成した。マウス表現型は正常であった。胎盤解析においては、miRNAs KOマウスの胎盤は、グリコーゲン細胞の発育が悪く、海綿層の発育が悪かった。絨毛細胞において、細胞質の変性および胎児絨毛血管内皮の異常を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝芽腫において14番染色体インプリンティング遺伝子のDLK1, MEG3の発現上昇を明らかにした。発現調節領域のMEG3プロモーターの低メチル化を示さないことから、これらの遺伝子の肝芽腫における発現増加は通常のインプリンティング調節機構によらないと予想された。加えて、KOマウスを用いた解析から、本領域内の多数の母性発現miRNAsは、胎盤におけるグリコーゲン細胞の形成、絨毛細胞特に胎児絨毛血管内皮の機能維持に関連していることを明らかとした。しかし、miRNAs KOマウスは出生し、その後の成長も野生型と違いがないことから、胎盤の異常についてはなんらかの代償機構が存在することが予想された。
|