研究課題
基盤研究(C)
本研究は温泉において生育できるほどの高温耐性を獲得したリュウキュウカジカガエルについて、高温耐性の原因遺伝子を単離し、適応進化における遺伝的基盤を解明することを目的として、主に遺伝子発現解析とゲノムシークエンスを行った。遺伝子発現解析の結果、高温下において持続的に生育させた場合、遺伝子発現調節に関わる重要な遺伝子が高発現することが明らかとなった。また、近縁種であるカジカガエルとのゲノム比較解析の結果、温度感受性受容体や熱ショック応答タンパク質などの配列が顕著に異なることが明らかとなり、高温耐性下における遺伝子機能が変化していることが予想された。
進化学において、適応進化はよく知られた現象であるが、そのプロセスや遺伝子機能に迫る研究はこれまであまり行われていなかった。本研究では極限環境に生息する生物の遺伝情報を網羅的に決定し、遺伝子機能の変化を明らかにした。本研究の成果は、生物多様性をもたらす適応進化のメカニズムの根本的理解につながると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 3件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 1件、 招待講演 7件) 備考 (1件)
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