研究課題/領域番号 |
18K06376
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小藤 累美子 金沢大学, 生命理工学系, 助教 (40324066)
|
研究分担者 |
山田 敏弘 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70392537)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | コケ植物 / 造精器 / 造卵器 / 生殖発生 / 遺伝子発現 / ツノゴケ / 系統 / 生殖器官 / 生殖進化 / 系統進化 / 陸上植物 / 発生過程 / コマチゴケ / 造卵器・造精器 / 発生 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
陸上植物の基部系統群全てが持つ造卵器、造精器の発生遺伝子を比較を目的として、近年コケ植物の基部系統群であることが明らかになったツノゴケを中心としたコケ植物での発生過程の詳細な解明と、発現する遺伝子群の網羅的探索を行った。その結果、これまで教科書で示されていた発生過程の知見を覆す発見や、従来知られていなかった造精器と造卵器の初期発生過程の類似性を見出した。ツノゴケ類の造卵器メリステムで特異的に発現する遺伝子の半数程度がゼニゴケ、ヒメツリガネゴケ、シロイヌナズナにオーソログが存在しないものであった。3種類のコケ植物の生殖器官で共通に発現している遺伝子の候補を得、うち1遺伝子はコケ植物に特有であった
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにした造精器の発生過程は、これまで50年以上も信じられていた教科書的事実を覆すものであり、教科書の記述を書き換えるとともに、ツノゴケ類の形態及び発生過程の再検討を促すものである。この発見により、これまでシダ植物の基部系統群の発生と比較されることもあった発生過程がツノゴケには存在しないことがわかった。また造精器と造卵器の初期発生過程の類似性は、両者の発生で同じメカニズムが使われている可能性を示している。
|