研究課題/領域番号 |
18K06380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
藤浪 理恵子 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (40580725)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 分枝 / 維管束植物 / 小葉類 / 根 / 茎 / 進化 / 形態進化 |
研究成果の概要 |
シダ植物小葉類は根と茎が二又分枝し、現生の維管束植物の中で最も原始的な形質を保持すると考えられている。そのため、初期の維管束植物の分枝の進化過程を推定する上で、非常に良いモデルとなり得る。本研究では、シダ植物小葉類の根と茎の分枝様式について、EdU蛍光法とRNA in situ Hybridization法、および植物ホルモンの投与実験を行い、発生解剖学的に解析を行った。その結果、小葉類ヒカゲノカズラの根と茎は分枝形成時に生じる細胞群によって頂端分裂組織が分割されることによって分枝するということが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の主要器官である根、茎、葉の進化過程は、現生の維管束植物の形態多様性を知るうえで明らかにするべき問題である。分枝は、維管束植物が根と茎を獲得するためには必要不可欠な形質で在り、原始的な植物群の分枝形成の制御機構が根と茎の起源解明への鍵となる。本研究成果から、原始的な維管束植物であるシダ植物小葉類の分枝は、頂端分裂組織が分枝時に出現する分裂細胞群によって分割され、新たな枝分かれが生じるという様式をもつ種の存在が明らかとなり、初期の維管束植物の根と茎の起源解明へ繋がる重要な知見となり得る。
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