研究課題/領域番号 |
18K06381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
青木 京子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 寄附講座助教 (70378537)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 照葉樹林 / レフュジア / 遺伝的多様性 / 次世代シーケンス / 分子生物地理 / 種内の遺伝的変異 / 生物地理 / 分子植物地理 / 系統地理 / 分子植物地理学 |
研究成果の概要 |
日本の照葉樹林の優占樹種であるシイ類とカシ類を対象とし,マイクロサテライトマーカーあるいは次世代シーケンサーのRADseq法による系統解析および遺伝子多型解析から集団変遷の歴史を推定した。シイ類は,遺伝的に異なる4グループ(琉球,太平洋岸の西側,東側,日本海側)に分けられた。これら4グループは最終氷期最寒冷期前には既に成立しており,それぞれの地域で独自に最寒冷期を生きのび,氷期後に暖かくなるにつれて個体数を増やしたと考えられる。このように照葉樹林構成種の氷期のレフュジアの位置や規模,その後の変遷過程を推定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本列島に分布する照葉樹林を構成する植物種について,種内多型量が多く得られる解析方法を用いて集団動態の解析を行うことによって照葉樹林構成種の氷期のレフュジアの位置や規模,その後の変遷過程を推定できた。照葉樹林を構成する複数種の地理的変異パターンを明らかすることで森林生態系の変遷過程を考察することができ,生物地理学的研究の発展へ貢献できる。また,多数の生物種群について地域ごとの遺伝的多様性のあり方が明らかになることで遺伝的多様性の保全や野生生物の移植に対して指針を与えられる。
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