研究課題/領域番号 |
18K06383
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 (2018, 2020) 山口大学 (2019) |
研究代表者 |
和多田 正義 愛媛大学, 理学部, 研究員 (00210881)
|
研究分担者 |
陰山 大輔 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (60401212)
澤村 京一 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (90247205)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ショウジョウバエ / オス殺し / ウイルス / ボルバキア / 性比異常 / 寿命 |
研究成果の概要 |
長野県でのヤマカオジロショウジョウバエの採集では、オス殺し系統を検出することはできなかった。また、産卵数やミトコンドリアの形態に相違があったボルバキアとウイルス感染系統では、寿命に関して差がないことが明らかになった。インジェクション実験によって、オス殺しウイルスであるPartitivirusのセグメント(dsRNA1-4)が抜け落ちることが明らかになった。dsRNA4が存在するときのみ性比が全てメスになっていたので、この遺伝子をUASベクターに組み込み、キイロショウジョウバエの胚でオス殺しの効果を調査した結果、dsRNA4がオス殺し遺伝子であり、タンパク質として機能していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヤマカオジロショウジョウバエでは、種内でボルバキアによるオス殺しだけでなく、ウイルスによるものが存在することが本研究で明らかになった。本研究では、新たにオス殺しを行うPartitivirusを検出し、オス殺しを行う遺伝子をデータベースによる相同性の解析だけでなく、その遺伝子の機能をキイロショウジョウバエを用いた実験により明らかにした。このオス殺しを行う遺伝子は、データベースにも報告されていない未知の遺伝子であった。ショウジョウバエにおいてオス殺しをするウイルスやその遺伝子は初めての発見であり、本研究は生物の性決定のメカニズムを明らかにするうえで、非常に大きな学術的意義を持つものである。
|