研究課題/領域番号 |
18K06392
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
島野 智之 法政大学, 自然科学センター, 教授 (70355337)
|
研究分担者 |
蛭田 眞平 独立行政法人国立科学博物館, 分子生物多様性研究資料センター, 特定非常勤研究員 (80624642)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ダニ類 / 胸板ダニ類 / 汎ケダニ目 / 汎ササラダニ目 / 高次分類 / 系統分類学 / ダニ学 / 胸板ダニ上目 / ケダニ類 / ニセササラダニ類 / ササラダニ類 / 動物分類学 / 系統的位置 / 記載分類 |
研究成果の概要 |
胸板ダニ類のクシゲマメダニ亜目(汎ケダニ目),ニセササラダニ亜目と,ササラダニ亜目(汎ササラダニ目)の一部の分類群について,ミトコンドリア全塩基の配列決定を終え,アノテーションの付与を行うとともに系統樹による解析を行なった.過去の他のササラダニ亜目の報告と同様に,一部のtRNAは発見できなかった. 一部の分類群の分岐年代の推定が終了し,例えばハナレササラダニ団は他のササラダニとは約3億年前に分岐したと推定した. 胸板ダニ上目全体の高次体系を再考し,ダニ類全体について総合的に議論した新しいダニ類の体系を提案した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダニ類は,胸穴ダニ類(マダニ亜目,トゲダニ亜目など)と胸板ダニ類(ケダニ亜目,ササラダニ亜目,ニセササラダニ亜目,コナダニ亜目)に分けられる.胸穴ダニ類は単系統性が認められている.胸板ダニ類は,ササラダニのような生態系内の分解者や,コナダニのように室内塵から得られ人間のアレルゲンとなるものもいる.最も多様な生活史を持つケダニ亜目は,植物害虫のハダニや,人体寄生性のツツガムシ,ニキビダニなど,食性も生息環境も,多種多様である.ダニ類の進化史を明らかにすることは学術的な意義は大きく,また人間の健康や農業生産に膨大な金額の被害を及ぼすダニの防除や対策に貢献することができる.
|