研究課題/領域番号 |
18K06400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
山下 由美 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 支援研究員 (30792543)
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研究分担者 |
遊川 知久 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, グループ長 (50280524)
末次 健司 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (70748839)
山下 俊之 奥羽大学, 薬学部, 教授 (90192400)
高木 大輔 東北大学, 農学研究科, JSPS特別研究員(PD) (80825654)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 菌従属栄養植物 / 光合成 / 安定同位体比 / 色素体構造 / 光合成関連遺伝子 / 光化学系II / 光阻害 / 一重項酸素 / パルス変調時間分解蛍光法 |
研究成果の概要 |
光合成による独立栄養植物から、共生する菌類から炭素化合物を獲得する菌従属栄養植物が進化した。近年、この進化プロセスが注目されているものの、既往の研究では菌類の機能のみに焦点が当てられ、光合成機能喪失の進化は解明されていない。本研究はラン科サカネラン属を用いて、植物体の独立-菌従属栄養レベルの進化を解明するとともに、光合成機能が菌従属栄養性の進化に伴ってどのように喪失したか、光合成酸素発生速度解析などの植物生理学的な手法と光合成関連遺伝子の解析から初めて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光合成機能の研究は現在世界的に進行する地球温暖化による悪影響をいかに回避するかの観点からも注目を浴びているが、その機能喪失メカニズムの研究も健全な機能保全の解析と同様に重要である。菌従属栄養植物はその進化過程で光合成機能を喪失するが、喪失の過程は不明であった。本研究は菌従属栄養植物カイサカネランを植物生理学的に解析し、光合成機能喪失の過程を初めて明らかにした点で意義深いものである。
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