研究課題/領域番号 |
18K06407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
牧野 渡 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (90372309)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 種多様性 / 微小甲殻類 / 水田 / 耕作方法 / 遺伝子コピー数 / 生物多様性 / 淡水動物プランクトン / 動物プランクトン |
研究成果の概要 |
1)「水田」の微小甲殻類では、湛水期間が相対的に長い「湖沼・ため池」の微小甲殻類よりも、リボソームRNA遺伝子のコピー数が多い可能性を、定量PCR法を用いて検討したが、その仮説を支持する結果は得られなかった。2)「湛水」時期が大きく異なる「水田」が混在すると、地域全体の動物プランクトン多様性が増加する可能性を調べたところ、その仮説を支持する結果が得られた。ただし湛水時期の遅い水田は、そうでない水田よりも水田雑草が多く、水田雑草を基質として利用する微小甲殻類が出現した結果、多様性が増加していた。従って、湛水時期の効果と水田雑草の効果とを区別することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦を特徴づける里山景観の構成要素である「水田」と「湖沼・ため池」に出現する微小甲殻類(ミジンコ類など)の、生態特性の違いを調べる際に、遺伝子の構造を比較した点が、学術的に新しい試みであった。また水田に、いわゆる「水田雑草」が生えることで、その表面を生活基質とする微小甲殻類(これらは、雑草がない水田には、ほとんど出現しない種である)が卓越することを初めて示した点にも、学術的に大きな意義があると言えよう。
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