研究課題/領域番号 |
18K06408
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
|
研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
兼子 伸吾 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (30635983)
|
研究分担者 |
末次 健司 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (70748839)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 完全閉花授粉植物 / ヤツシロラン / 遺伝的多様性 / 自殖 / 完全閉花受粉植物 / マイクロサテライトマーカー / 種間雑種 / ヤツシロラン類 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヤツシロラン属植物の完全閉花受粉植物2種と祖先種を対象に高精度の遺伝解析を実施した。その結果、閉鎖花を有するタケシマヤツシロランとクロシマヤツシロランの2種については、マイクロサテライト遺伝子座における多様性が失われており1種類の対立遺伝子に固定していること、開放花を有するハルザキヤツシロランとトカラヤツシロランは、種レベルあるいは集団レベルで複数の対立遺伝子を有するものの、その多様性は対立遺伝子、ヘテロ接合度ともに低く、開放花をもつものの主に自殖によって繁殖していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において対象とする完全閉花受粉植物は、開放花を全くつけないだけでなく、光合成を行わず、完全に菌類に寄生する絶対菌従属栄養植物でもある。完全閉花受粉植物の新種の発見は、学会はもちろん一般市民にも驚きをもって迎えられている。“植物”という言葉から通常想起される概念と矛盾する特色をもった植物に関する本研究は、その種についての理解を深めるだけでなく、生物の驚くべき生態や進化の可能性について示す格好の事例である。
|