研究課題/領域番号 |
18K06411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
工藤 起来 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70444180)
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研究分担者 |
土田 浩治 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (00252122)
岡本 朋子 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (50588150)
小路 晋作 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (10447683)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 社会性カリバチ / オキナワチビアシナガバチ / 優劣関係 / 個体認識 / 頭部の模様 / 体表炭化水素 / 表現型 / 繁殖状態 / 巣仲間認識 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、多雌コロニーを形成するオキナワチビアシナガバチの初期のコロニーにおいて、優位な創設メスと劣位な創設メスの間で、個体認識が行われているかを検討することである。まず、優位個体と劣位個体の間で、頭部の模様のサイズは、優位個体と劣位個体の間で有意な差はなかった。次に、優位個体と劣位個体を異巣に導入する野外実験を行ったが、優位な導入個体と劣位な導入個体の間で、受け入れ巣の個体からの攻撃の強さは変わらなかった。これらの事実から、オキナワチビアシナガバチの多雌コロニーでは、優位個体と劣位個体が視覚ばかりでなく、嗅覚によっても区別される可能性は低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会性カリバチのコロニー内の優位個体と劣位個体の識別については、従来の研究ではアシナガバチ属(Polistes)においてのみ、行われてきた。本研究は、チビアシナガバチ属(Ropalidia)の一種を材料にして初めて実施した。また、コロニー内の個体識別に関する研究は、視覚による情報、もしくは嗅覚による情報のいずれかが、扱われることが多かった。本研究は、どちらによる情報からも、優位個体と劣位個体が識別される可能性があったかを検討した画期的な成果と言える。
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