研究課題/領域番号 |
18K06417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡田 賢祐 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (40550299)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生態学 / 生態 / 行動学 |
研究成果の概要 |
行動の変化が神経伝達物質(生体アミン類)によって左右されることを特定した。またその変化によって、本種の行動にも大きく変化することがわかった。その行動を具体的に上げると、闘争行動、分散行動、繁殖行動と歩行活動である。これら行動形質は本種の適応度に大きく寄与するものである。また神経伝達物質は記憶と密接な関係があり、本種の学習に影響を及ぼすことが考えられる。また量的遺伝学的解析から、本種の学習行動には遺伝的な基盤があり、これら結果は専門の国際誌に掲載された。現在ではオオツノで記憶制御に関する候補遺伝子を発見しつつある。つまり探索した遺伝子の塩基配列の違いをシークエンス解析により明らかにしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色・独創性の1つは、汎用性の高さにある。学習という現象は昆虫から人間まで様々な生き物で見られる。記憶を司るメカニズムは幾分解明されており、脊椎動物と無脊椎動物の間で相同性が高く、オオツノを使った実験結果を、様々な生物に置き換えることができる。これまでに、生態学的背景が明らかな種において、記憶・学習の至近的メカニズムの検証を目的とした研究は少なく、その反対もまた同様である。従って、生物一般に見られる学習の進化を考える上で、究極・至近的要因を突き止めることが不可欠にも関わらず、これを検証した研究はない包括的に研究を進めることで、これを可能とする優れたモデルであることを証明できた。
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