研究課題/領域番号 |
18K06421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
伊藤 文紀 香川大学, 農学部, 教授 (50260683)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 卵巣 / 栄養卵 / 働きアリ繁殖 / 栄養経路 / 卵巣小管 / 働きアリ / 栄養生態 |
研究成果の概要 |
生きたアリ類の解剖と文献調査により、海外のアリを含む13亜科145属550種について、女王アリと働きアリの卵巣小管数を調査した。ハリアリ群の多くの種は有剣類の基本数である6本か8本であったが、ヤマアリ群女王アリでは多くの種がそれ以上の卵巣小管をもっていた。一方で中には2本や4本などに縮小した種もいた。ハリアリ群働きアリでは6本か8本が多かったが、ヤマアリ群では2本の種が大多数であった。多くの種類を飼育して行動を観察し、栄養卵産卵の有無やその利用の仕方を調査し、その多様性の実態を明らかにした。また、働きアリによるオス卵生産能力についても検討し、栄養卵生産能力との関係を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アリ類の生活史特性を理解する上で重要な形質である卵巣小管数について、広範な種群を対象に多種を調査対象とし、女王アリと働きアリそれぞれの進化的傾向を明らかにした。また、一般に不妊である働きアリが卵巣を保持することの意義のひとつとして栄養卵生産の重要性を指摘した。餌の利用様式とともに、コロニー内での栄養配分様式の多様性が、アリ類が陸上生態系の様々な場所で成功した要因の一つである可能性が示された。
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