研究課題/領域番号 |
18K06423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
深見 裕伸 宮崎大学, 農学部, 教授 (50402756)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | サンゴ / 分類 / 系統 / 生物地理 / 隠蔽種 / イシサンゴ / 温帯域 / 固有種 / 温帯 / 分子系統 / 造礁サンゴ / 台湾 |
研究成果の概要 |
日本温帯域は造礁性イシサンゴ類が固有種5種を含め約150種が生息し、世界最北のサンゴ生息地である。その一方で台湾北部において日本固有種が生息している可能性も指摘されていた。そこで、本研究では、台湾と日本温帯域の交流の有無、日本固有種の新たな確認を確かめるため、日本温帯域と台湾北部のサンゴの種組成および系統分類学的を行った。その結果、台湾北部は日本温帯域とサンゴ相が極めて類似しており、さらに日本温帯固有種と考えられていた種を台湾北部で確認することができた。一方で、日本温帯域固有種も新たに発見することができた。以上のことから、台湾北部は日本温帯域のサンゴのソースである可能性が高まった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の温帯域のサンゴ相が実は台湾北部と非常に類似しており、さらに、これまで日本温帯固有種と考えられていた種が台湾北部で確認できたことから、台湾北部のサンゴ群集が、日本温帯域のサンゴ群集のソースとしての役割を果たしている可能性が高まった。このことは、日本温帯域のサンゴ群集を保全するには、台湾北部のサンゴ群集も同時に保全していく必要性があることを示すものであり、その重要性は高い。その一方で、あらたに日本温帯域固有種も見つかったことから、未だ発見されていない固有種が存在する可能性も生じ、日本温帯域の独自性も引き続き調査が必要であることも明らかとなった。
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