研究課題/領域番号 |
18K06431
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
|
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
上田 恵介 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (00213348)
|
研究分担者 |
三上 修 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10404055)
白木 彩子 東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (20434011)
松井 晋 東海大学, 生物学部, 講師 (20727292)
森本 元 公益財団法人山階鳥類研究所, 自然誌研究室, 研究員 (60468717)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ヒバリ / 高山 / 垂直分布 / スコリア / 火山 / 亜高山 / 極限環境 / 繁殖生態 / 高山環境 / スコリア斜面 / 環境適応 / ガレ場 / スコリア地帯 / 貧栄養環境 / 吹上げ昆虫 / 行動特性 / 生息地 / 繁殖集団 / 遺伝構造 / 寒冷地適応 / 吹上昆虫 / 繁殖成功 / 生息分布 / 高山帯 / 吹き上げ昆虫 / 生活史 / 温暖化 |
研究成果の概要 |
4年間の研究期間中にこれまで未調査であった中国山地から北陸にかけての高山である日本海側の白山と大山についてヒバリの生息状況の調査を行なった。その結果、白山については未生息、伯耆大山ではガレ場の急斜面での生息を確認し、公表した。また北海道におけるヒバリの生息状況について、分担研究者の白木がこれまでの生息状況をまとめて公表した)。これら2つの論文によって、これまで続けて来た研究に加え、ほぼ日本列島の山岳地帯におけるヒバリの生息状況の全体像を明らかにすることができた。同時に分担研究者の松井は北海道樽前山に調査地を設定し、ヒバリの生息地選好と食物としての吹上昆虫相の調査を行い、学会誌に公表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒバリは九州から北海道までの低地に広く生息するとされてきたが、近年、ヒバリが火山のスコリア帯や亜高山帯から高山帯のガレ場に生息していることが明らかになってきた。しかし近畿、中国地方には活動中の火山が存在せず、ヒバリが棲めるような見通しの利く広い緩斜面がないことから,ヒバリは生息しないと思われていた。今回の研究では伯耆大山の急斜面のガレ場にヒバリが生息している事実が確認された。我々の研究は、これまで平地にしか分布しないと思われて来たヒバリが、日本列島の火山山岳地帯のガレ場、スコリア斜面にほぼ普遍的に分布することを明らかにした画期的な研究である。
|