研究課題/領域番号 |
18K06436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 公益財団法人山階鳥類研究所 |
研究代表者 |
森本 元 公益財団法人山階鳥類研究所, 自然誌研究室, 研究員 (60468717)
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研究分担者 |
松原 始 東京大学, 総合研究博物館, 特任准教授 (40378592)
山口 典之 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (60436764)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 構造色 / 羽毛 / 鳥類 / 発色 / 視覚信号 / 色彩 / 発色機構 / 性選択 |
研究成果の概要 |
動物の外見は個体間相互作用の信号として機能する。特に色は個体の質を表す視覚信号の一つであり、多くの動物において個体間闘争やつがい形成などに用いられていることが広く知られている。中でも鳥類はその視覚能力の高さと相まって、外見の色の多様さやその機能の研究が進んだ分類群である。その色彩は機能だけでなく発色メカニズムも多くの研究者の注目を集めてきた。カロテノイドやメラニンといった色素色、羽毛の内部微細構造によって生じる光学現象である構造色は、鳥類の羽毛における主要な発色メカニズムである。色素色に比べると未だ未知の領域が多い構造色について、本課題では個体差が生じる仕組みを検討する研究を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性選択の雌による選り好みにおいては、雄の派手な装飾形質が個体間信号として機能し、雌はこれを材料として鮮やかな個体をつがい相手に選択する。このとき、色彩は個体の質を表す信号として機能している。なぜそのように派手さが視覚信号として機能するかについては、発色メカニズムの違いを考慮した理解が必要となる。同じく派手であっても、カロテノイド色素とメラニン色素では、派手さの意味が変わってくる。そして構造色がどのような意味を持つ信号であるのかは未知の部分が多い。構造色発色機構の背景の一部を明らかにする本課題は、行動生態学や発生生物学に有用な情報を提供すると同時に、異分野を繋ぐ境界領域研究としての意義も持つ。
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