研究課題/領域番号 |
18K06438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
大西 尚樹 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00353615)
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研究分担者 |
大澤 剛士 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (40554332)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ツキノワグマ / 遺伝構造 / 景観遺伝学 / 景観生態学 |
研究成果の概要 |
本州東部で連続的に分布しているツキノワグマにおいて、その遺伝構造がどのように作られているかを明らかにしました。一般的に、動植物の遺伝構造は個体間の地理的な距離が離れるほど遺伝的距離(遺伝的な違い)も大きくなることが知られていました。しかし、ツキノワグマでは地理的な距離に加え、地形の起伏の大きさや、住宅地および農地といった人工的な土地利用形態がクマの移動の抵抗となって遺伝的な違いをもたらしていることがわかりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、ツキノワグマが全国各地で出没し問題となっている。有害駆除による個体数調整が対策の主体となっているが、動物との共生社会の構築には人と動物との生活圏を分けるゾーニングという手法が注目されている。本研究では、ツキノワグマの移動において、住宅地および農地といった人工的な景観は森林の25倍の抵抗として機能していることが明らかになった。こうした知見を基に、人工物を効率的に配置することで、ツキノワグマが侵入しづらい景観を造成することが可能となる。
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