研究課題/領域番号 |
18K06454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 大阪産業大学 (2019-2022) 大阪青山大学 (2018) |
研究代表者 |
中西 康人 大阪産業大学, スポーツ健康学部, 教授 (50622669)
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研究分担者 |
木下 博 大阪青山大学, 健康科学部, 研究員 (60161535)
井上 芳光 大阪国際大学, 人間科学部, 名誉教授 (70144566)
中原 英博 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (90514000)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 匂い / 自律神経活動 / 筋反応 / 筋持久力 / 香り刺激 / 筋疲労 / 筋力発揮 / 香刺激 / 香 / 筋反応時間 / 運動反応時間 / 感覚価 / 覚醒度 / 感情価 / 心理応答 |
研究成果の概要 |
匂いが安静時の自律神経活動、生理パラメーターに及ぼす影響について体系的・科学的に検証することを目的として研究を行った。その結果、覚醒度は高いが感情価が低い酢条件の平均血圧、及び、収縮期血圧の変化率が覚醒度は低く感情価の高いオレンジ条件よりも有意に高いことを見出した。また、覚醒度は高いが感情価が低い希釈アンモニア吸引により、肘の等尺屈曲時のMechanical delay time(運動反応時間と筋反応時間との差)が短縮されることを見出した。しかしながら、覚醒度、及び、感情価を踏まえても匂いが筋持久に影響を及ぼさないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、匂いをアロマテラピー・運動・スポーツ競技能力向上に利用することに対して関心が向けられ、Ergogenic aidsとしての匂いの可能性について多くの言及がなされている。しかしながら、その効果を証明する科学的証拠は不十分であり、匂いが生理パラメーターおよび運動パフォーマンスに及ぼす影響についての十分な科学的検証はなされていない。そのような状況の中で、本研究において得られた知見は、匂いに対する生体応答を明らかし、生理人類学的に意義深く、自律神経活動の調整において有意義な情報となる可能性がある。また同時に、匂いの作用をスポーツ競技力やトレーニング効率の向上に活かすことも期待できると思われる。
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