研究課題/領域番号 |
18K06459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
野住 素広 新潟大学, 医歯学系, 講師 (00420323)
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研究分担者 |
伊藤 泰行 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70710573)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 成長円錐 / アクチン / 超解像顕微鏡 / 3D-SIM / フィロポディア / エンドサイトーシス / 軸索ガイダンス受容体 / 先導端 / SIM / 超解像イメージング |
研究成果の概要 |
神経回路形成や軸索再生を担う成長円錐の先端では、アクチン細胞骨格の伸長によって形質膜が押され、軸索伸長の駆動力が生じる。本研究では、超解像顕微鏡による成長円錐の3次元蛍光像の取得により、成長円錐表面から垂直方向に伸びる非接着性のフィロポディアを発見した。そのフィロポディアには軸索ガイダンス受容体のニューロピリン-1が脂質ラフト依存的に集合し、1分前後で伸長と退縮を繰り返す様子が見られた。この非接着性のフィロポディアは細胞外空間に向けて積極的に受容体を配置し、水溶性リガンドを効率的に捕捉することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
走化性に特化した成長円錐は非神経細胞に比べると非常に小さく、これまで正確な3次元画像の取得が難しかった。本研究ではxy平面だけでなく、z軸方向でも共焦点レーザー顕微鏡の約2倍の分解能をもつ構造化照明法による超解像顕微鏡(3D-SIM)を使い、成長円錐表面の微小突起が走化性に重要な役割を果たしている可能性を初めて示した。非神経細胞では同様の構造がいくつか報告されており、細胞構造の精密な3次元可視化によって新たなメカニズムの解明につながることが期待できる。
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