研究課題/領域番号 |
18K06471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
浜 千尋 京都産業大学, 総合学術研究所, 科研費研究員 (50238052)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | シナプス間隙 / ニコチン性アセチルコリン受容体 / シナプス / Hig / Hasp / ショウジョウバエ / サプレッサー変異 / sequestering subunit / アセチルコリン受容体 / コリン作動性 / Sclamp / ナノコンパートメント / エンドサイトーシス |
研究成果の概要 |
われわれの体の中にある神経系がはたらく上で、シナプスとよばれる神経細胞同士の結合部位が重要な働きをします。そして、結合する神経細胞同士の間にある隙間をシナプス間隙とよんでいます。一つの神経細胞から放出された神経伝達物質はシナプス間隙を経てもう片方の神経細胞上に存在する受容体と結合してシグナルを伝えます。われわれの研究チームは、ショウジョウバエの遺伝学を用いてシナプス間隙に存在するタンパク質を2種類発見し、これらのタンパク質が神経伝達物質受容体の一つであるニコチン性アセチルコリン受容体のシナプスにおける局在量を制御する機構を明らかにしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経機能が発揮されるうえで中心的な役割を果たすシナプスについての研究は重要であり、実際に多くの研究が行われてきたが、神経伝達物質受容体の一つであるニコチン性アセチルコリン受容体のシナプスにおける局在制御機構は不明であった。今回のわれわれの研究により、その機構の一部を明らかにできたことは神経科学の発展にとって意義のあることである。また、今回の研究により、生理的に機能する受容体サブユニットの一つがシナプス間隙の状態によっては、シナプスの機能を欠損させることが判明しており、このことはヒトの神経変性疾患の発症機序の解明に新たな視点を加えるものである。
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