研究課題/領域番号 |
18K06477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 前頭前野 / 大脳 / 大脳領野 |
研究成果の概要 |
自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでに、自閉症児において大脳の局所領域が一過的に肥大することが報告されている。しかし、局所肥大を担うメカニズムは殆ど不明である。そこで本研究では、局所肥大を起こすメカニズムを明らかにすることを目指した。独自に開発した脳局所肥大モデルマウスの解析を行った結果、胎生期の異常が脳肥大や自閉症様行動の原因となっている可能性を示唆する結果が得られた。また、肥大領域において興奮性ニューロンと抑制性ニューロンの神経活動のバランスに異常が見られることが明らかとなった。さらに、肥大マウスにおける胎生早期の大脳領域特異的な遺伝子発現の異常を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、脳局所肥大モデルマウスにおいて興奮性ニューロンと抑制性ニューロンの活動バランス(E/Iバランス)の異常が見られた。E/Iバランスの異常は自閉症患者においても観察されており、肥大が原因となって活動異常が起こっている可能性が示唆された。また、脳局所肥大を伴う自閉症の発症メカニズムの一旦として、胎生期の局所的遺伝子変化が重要な役割を果たす可能性が示唆された。これまでの研究では、生後の自閉症症状を担う分子メカニズムが主に解析されてきたが、本研究により胎生期の異常が重要であるという可能性が新たに考えられた。
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