研究課題
基盤研究(C)
本研究成果は、日本における中途失明原因第一位の疾患である緑内障の疾患原因としてグリア細胞の可能性を示すものである。緑内障の原因は、従来、眼圧の上昇がよく知られて来たものの、かなりの割合の患者で正常眼圧緑内障に相当する場合があり、眼圧下降薬も十分奏功しない例も多い。従って、従来とは異なる発症機構や治療標的の探索が急務である。本研究では、P2Y6受容体が網膜ミクログリアに高発現し、その機能欠損が加齢依存的な細胞老化遺伝子発現誘導に重要である事、並びにミクログリアの非侵襲的細胞移植や薬理学的リセット法などが新たな治療方法の可能性として提示する事が出来た。
緑内障は進行性の視神経症で、日本では第一位、世界では第二位の中途失明原因の疾患である。全世界で7000万人が罹患すると推計されており、その罹患率は世界的に増加傾向である。現在、眼圧下降薬の点眼が第一選択となっているものの、多くの患者が正常眼圧緑内障に相当する事や、眼圧下降薬が十分に奏功しない例、眼圧上昇が起きても緑内障にはならない例など、眼圧以外の要因を示唆する報告が多数存在する。本研究は、眼圧を中心とした仮説から脱却して新たな発症機構の解明を治療標的を明らかにするものであり、社会的に非常に意義のある研究である。ミクログリアが自然発症型緑内障の原因となる、という仮説も非常に学術的価値が高い。
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