研究課題/領域番号 |
18K06488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
實木 亨 (実木 亨) 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (10546675)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | AMPA受容体 / シナプス可塑性 / 機能回復 |
研究成果の概要 |
大脳皮質損傷後の回復過程の損傷周囲の可塑的変化の実態は不明であるため、可塑的変化の時期と可塑的変化により回復を担う細胞ついて明らかにすることを目標としている。脳損傷後のトレーニング開始から2週目の大脳皮質の損傷周囲5層の興奮性神経細胞において回復率に相関した興奮性入力の増加が観察された。この脳領域にDREADD(hM3DGq)を発現させ、損傷後の運動機能が回復しなかった動物において当該領域を活性化させながらリハビリを続けたところ、運動機能の回復傾向が見られた。 これらのことから、損傷周囲の神経細胞の活性化とトレーニングの組み合わせが失われた機能を回復する上で重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リハビリテーション医学の発展により疾患や外傷を原因とした脳損傷からある程度の機能回復が可能となってきている。しかしながら技士間・施設間での治療効果のばらつきが大きく、このようなばらつきは機能が回復していく過程として”脳内の何がどう変化すればいいのか”といったような機能回復の実態が不明瞭であるためと考えられる。そのため脳損傷後の回復過程において、脳内のどの回路がどのタイミングで変化するのかという回復過程の実態を明らかにすることにより、より効果の高いリハビリテーション技術を中枢神経の損傷に苦しむ患者に提供することができると期待できる。
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