研究課題/領域番号 |
18K06491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
秋山 博紀 早稲田大学, 人間科学学術院, その他(招聘研究員) (40568854)
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研究分担者 |
榊原 伸一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (70337369)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | SUMO / SENP5 / 神経細胞 / 大脳発生 / ミトコンドリア / SUMO化 / SENP / 神経発生 / 突起伸長 |
研究成果の概要 |
翻訳後修飾のひとつであるSUMO化(標的タンパク質へのsmall ubiquitin-like modifier [SUMO]の付加)の異常はアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患との関連が指摘されているものの,発生期の神経細胞における役割は不明であった。本研究では,我々が新規に同定した,ペプチダーゼ活性を持たないSUMO-specific protease 5 (SENP5S)と従来型SENP5(SENP5L)によるDrp1の競合的なSUNO化状態制御によって発生期神経細胞のミトコンドリア動態が調節されること,この調節が正常な大脳発生に関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで不明であった,『神経系発生過程におけるSUMO化の機能的役割とは何か』という問いに答えをだせた本研究により,翻訳後修飾の生理機能,神経系の発生機構の理解が大きく進んだ。特筆すべきは,同一分子(SENP5)のアイソフォーム間の競合的なSUMO化制御という新しいメカニズムを発見し,この新規メカニズムによる制御をうけ,神経系発生過程へ関与する分子を同定したことである。 大脳皮質発生の異常は様々な疾患との関連が示されており,本研究から得られた知見はこれらの疾患の病因解明の一助となると考えられる。
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