研究課題/領域番号 |
18K06493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 (2020) 同志社大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
堀 哲也 沖縄科学技術大学院大学, 細胞分子シナプス機能ユニット, グループリーダー (70396703)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シナプス / 神経伝達物質 / グルタミン酸 / 神経伝達物質輸送体 / 電気生理学 / シナプス伝達 / シナプス小胞 / パッチクランプ法 / 哺乳類 / 中枢神経系 / パッチクランプ / シナプス終末 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、シナプス小胞充填時間の修飾機構と、神経活動頻度に及ぼす影響の解明を研究目的とした研究計画を実施した。1型小胞グルタミン酸輸送体欠損マウスを用いて、グルタミン酸シナプス充填時間の修飾機構と、神経活動頻度に及ぼす影響の解明を行った。1型グルタミン酸輸送体欠損マウスでは、野生型動物と比較して中枢神経シナプス前終末シナプス小胞充填速度が著しく(25%)減少するものの、2型グルタミン酸輸送体の働きにより野生型と同等以上のシナプス応答が観察された。中枢神経系興奮性シナプスにおいても、シナプス小胞充填速度が中枢神経機構の重要な律速過程であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、電気生理学的手法と光学的手法を組み合わせて用い、神経伝達における素量成立時間の重要性について研究を遂行した。本研究課題においては、シナプス小胞充填の普遍性、あるいは部位特異性を解明する点が特に高い学術的独自性を有し、また、これまで変動しないパラメータとして考えられてきた素量q値を変動する値として検証しなおす点において高い創造性を持つ研究計画である。また計算機による脳コンピューティングの再構築に必要な正確なパラメータの提供といった応用が見込まれる点において将来的な波及効果が高く期待される。
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