研究課題/領域番号 |
18K06515
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
櫻井 勝康 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (70507920)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 体温 / 恐怖 / 視床下核 / Trpa1 / 神経回路 / 心拍数 |
研究成果の概要 |
生物が環境の変化に適応しその生体恒常性を維持するためには、様々な生理反応の変化が起こる。生死に関わる強烈な恐怖に直面した場合の生理反応の変化は非常に早いため、脳内には体温や心拍数を急激に変化させることのできる緊急用スイッチとして機能する脳領域および神経細胞群が存在すると考えられる。しかし現在のところ、そのような緊急用スイッチは同定されていない。本研究課題では、げっ歯類(マウス)に対して本能的恐怖行動を引き起こす匂い物質である2MTが尾からの放熱によって体温低下を引き起こすことを明らかにした。さらに、この生理反応が、外側傍小脳脚核-視床下核-孤束核を介して引き起こされることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトを含めた哺乳類のような恒温動物では、体温が一定の温度に保たれている。しかし、恐怖を含めた情動の変化によって、一定に保たれていた体温が急激に変化する。特に、生死に関わるような強烈な恐怖下では、体温の低下が引き起こされることがあるが、その脳内メカニズムは明らかにされていなかった。本研究では、マウスの本能的恐怖刺激モデルを用いて、恐怖刺激に対する急激な体温低下に関与する新規の神経回路を明らかにした。
|