研究課題/領域番号 |
18K06517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
杉内 友理子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30251523)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 輻輳 / 上丘 / 中脳網様体 / 眼球運動 |
研究成果の概要 |
輻輳性眼球運動の出力神経機構についてはこれまでほどんど知られていなかった。我々のこれまでの研究により、中脳の動眼神経核背側部(supraoculomotor area, SOA)が上丘から内直筋運動ニューロンへの輻輳性眼球運動の指令を中継することが明らかとなったが、本研究によりSOAの外側の中脳網様体にも上丘から内直筋運動ニューロンへの輻輳性眼球運動に関する興奮性入力を中継するニューロンが存在することが明らかとなった。以上の結果より、SOAからその外側部にかけての中脳網様体は、上丘からの輻輳性眼球運動系の出力の中継部位として、連続する機能的単位を構成している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、輻輳性眼球運動が、従来共同性眼球運動であるサッケードの中枢とされてきた上丘内の最頭側部の輻輳関連領域から、SOAから中脳網様体にかけての領域を介して内直筋に出力されることが明らかとなった。斜め遠方から目前の点に視線が移動する(disjunctive saccade)場合の、速い共同性眼球運動(サッケード)と緩徐な輻輳運動が同時に起こる(saccade-vergence interaction)ための神経機構は未解明であるが、本研究で明らかとなった、SOAから中脳網様体にかけての領域が両者の相互作用に関与している可能性があり、臨床例における局所診断のヒントになりうると考えられる。
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