研究課題/領域番号 |
18K06518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
菱田 竜一 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (90313551)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 神経科学 / 脳・神経 / 生理学 / 可視化 / 認知科学 / 痛覚 / フラビン蛋白質イメージング / マウス / 注意 |
研究成果の概要 |
痛覚刺激が注意という高次機能に干渉することは知られていたが、その神経回路メカニズムは不明であった。そこで、「痛覚情報を処理する連合野ネットワークから全感覚野には密な抑制性投射が存在し、その逆行性投射による感覚野抑制が、痛覚刺激による注意干渉のメカニズムである」という仮説を立て、麻酔下マウスの皮質イメージングという手法を用いて解析を進めた。そして、①頭頂連合野は定常的に体性感覚野の痛覚応答を抑制している、②頭頂連合野による感覚野抑制の効率はモダリティによって異なり、抑圧メカニズムが異なることが示唆される、③前頭連合野も定常的に体性感覚野の痛覚応答を抑制している、等の結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトは不意に足の小指をぶつけると、突然の痛みに注意が奪われてしまう。痛覚は生存にとって極めて重要な情報なので、注意を強烈に引き付けて現在行っている認知活動を中断し、痛みへの対応を最優先にするような仕組みが進化したと考えられる。では一体、いかなる神経回路メカニズムによって痛覚刺激は注意を奪うのだろうか?本研究では、仮説「痛覚情報を処理する連合野ネットワークから全感覚野には密な抑制性投射が存在し、その逆行性投射による感覚野抑制が、痛覚刺激による注意干渉のメカニズムである」の検証を試み、頭頂連合野や前頭連合野が定常的に体性感覚野の痛覚応答を抑制していることなど、仮説を支持する結果が得られた。
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