研究課題/領域番号 |
18K06523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
畠 義郎 鳥取大学, 医学部, 教授 (40212146)
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研究分担者 |
亀山 克朗 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80446517)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経回路 / 視覚系 / 臨界期 / 内因性カンナビノイド / 大脳皮質視覚野 / 眼優位可塑性 / 抑制神経回路 / 抑制性神経 / カンナビノイド |
研究成果の概要 |
哺乳類視覚系の眼優位可塑性は大脳皮質の代表的な可塑性である。内因性カンナビノイドの合成酵素DGLαの欠損動物では、眼優位可塑性の臨界期のタイミングが早くなっている。臨界期の開始には抑制性神経回路の成熟が関与することから、DGLα欠損動物では抑制性神経回路の成熟が早い可能性を検討した。その結果、臨界期前のDGLα欠損動物では抑制性シナプス伝達を表すmIPSCの頻度が増加していること、GABA受容体機能を薬理学的に減弱すると眼優位可塑性が見られなくなることを見出した。以上より内因性カンナビノイド系は抑制性神経回路の成熟を介して臨界期のタイミング制御に関わると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳発達の臨界期の開始には大脳皮質の抑制性神経回路の成熟が関わることが知られているが、その制御メカニズムは不明な点が多い。今回、内因性カンナビノイド合成酵素の欠損が抑制性神経回路の早期成熟につながることを見出した。この成果は臨界期制御の理解を深めるとともに、シナプス伝達の調節因子として知られる内因性カンナビノイドの、抑制性神経回路の成熟を介して脳発達にかかわるという新しい役割を提示する。
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